日本で一番多い外壁材「サイディング」について
- hmcservice0329
- 2024年12月1日
- 読了時間: 4分

現在、日本の住宅で最も使用されている外壁材であるサイディング。
そもそもサイディングって何?と思う方も少なくないと思います。
今回は、このサイディングボードについて解説しようと思います。
❚サイディングとは?
サイディングとは、建物の外壁に貼るパネル状の板材のことです。
日本国内で使用される外壁材の約8割を占め、現在の日本の住宅においては主流となっています。
サイディングボードとも呼ばれ、壁の広さに合わせてカットして貼り合わせ、シーリング剤でつなぎ目を埋めて外壁をコーティングします。
軽量で耐火・耐震などへの耐久性も高く、何といってもデザインの種類が豊富な点が人気の理由です。
❚サイディングの歴史
サイディングは、19世紀のアメリカで木材の外壁に代わる新しい外壁材として開発され、その後1960年代に日本でも使用されるようになりました。
それまで左官作業(職人による手塗りの塗装)を必要としていた外壁作りに変わり、高度な技術がいらない上に軽量で高耐久のサイディングボードが徐々に普及していきました。
そして1995年に発生した阪神・淡路大震災での倒壊被害を機に、住宅の軽量化への動きが進むことになります。そこで、軽量であるサイディングボードの耐震性が注目され、需要が一気に加速していく事になります。
2000年代に入ると、各メーカーからも見た目のバラエティーも豊富で、更に機能性も向上したサイディングがどんどん出てくるようになり、現在の主流の外壁材となりました。
❚サイディングの特徴
サイディングボードの特徴のまとめ
外壁材としてのコストパフォーマンスの高さ
好みのデザインを選べる
耐熱性や耐久性に優れている
施工期間が短いため、低価格で工事が出来る
耐震性があり、地震の影響を受けにくく、建物への負担が少ない
工場生産の為、品質が一定(仕上がりが職人の技術に左右されない)
❚サイディングの種類
サイディングの魅力は、何といってもデザイン性の豊かさです。
種類が豊富で、木目調、タイル調、石目調、レンガ調など、数あるメーカーの種類からお好みのデザインを見つける事が出来るでしょう。
また、サイディングの素材は主に以下の4つから選ぶことが出来ます。
窯業系サイディング:セメントを主原料としたサイディングで、日本の住宅の約8割で使用されている。デザイン性とコストパフォーマンスが高く、耐火性や耐震性にもある程度の性能があります。
金属系サイディング:ガルバリウムやアルミなどの金属板でできているサイディングです。金属特有のモダンで無機質な外観が特徴です。
樹脂系サイディング:塩化ビニル樹脂を使ったサイディングで、非常に軽量・高耐久な外壁材です。凍害や塩害に強く、寒い地域や海の近くの住宅に適しています。
木質系サイディング:木の表面を加工した板材で、防腐、防蟻処理を施し耐火性も向上させたサイディングです。自然の木ならではの温もりのあるデザインが特徴です。
❚サイディングのメンテナンス
サイディングの耐久性は、メーカーの出している耐用年数に準じて定められていますが、一般的にメンテナンスを行うのは10~15年が目安とされています。
これはあくまで定期的に清掃などのメンテナンスを行っていることが前提であり、環境によって寿命は異なってきます。
例えば、湿気の多い地域や日の当たらない面では苔やカビの進行が多く、劣化が早く進んでしまいます。
種類別のサイディングの耐用年数と推奨するメンテナンスの時期
窯業系サイディング:20~30年(メンテナンス時期:8~15年)
金属系サイディング:20~30年(メンテナンス時期:10~15年)
樹脂系サイディング:20~30年(メンテナンス時期:10~20年)
木質系サイディング:15~25年(メンテナンス時期:7~10年)
また、サイディングの劣化のサインとして、チョーキング(触ったときに白い粉が付く現象)、ヒビや割れ、反り、サビなどがあります。
これらの症状を放置すると、サイディングの耐久性は落ちていき、構造体内部まで劣化し、雨漏りなどの不具合に繋がっていく可能性があります。
そのため定期的なメンテナンスを行い、時期を見て塗装や張り替えなどの工事が必要となります。
サイディング外壁のメンテナンス、塗装工事のご相談は弊社まで!